【フィコシアニン】天然着色料とは？スピルリナのフィコシアニンとは？藻類の栄養素は？

スーパーフードとして有名なスピルリナは、栄養素が豊富に含まれているだけではりません。フィコシアニンという天然の着色料も活用されているのです。

こちらでは、そもそも天然着色料はどのようなものなのか、フィコシアニンの詳細や藻類に含まれる栄養素などについて詳しく解説します。

食品に色をつける着色料には、合成着色料と天然着色料があります。

合成着色料は、主に石油を原料に作られている「タール色素」と呼ばれるものです。検査機関で安全性をテストされていますが、健康意識が高い方としては、なるべく避けたい着色料です。

天然着色料は、植物など自然に存在する色を活かして作られます。一例として、アカキャベツ色素やムラサキサツマイモ色素に由来する「アントシアニン」、パプリカ色素やクチナシ黄色素に由来する「カロチノイド」、藻類に由来する「スピルリナ色素」が挙げられます。

フィコシアニンも、天然の着色料の一つです。藻類の一種であるスピルリナに由来します。実は非常に身近な着色料であり、スーパーやコンビニなどで見られる定番の青いソーダアイスの着色に使われているのです。

フィコシアニンは、私たち人間の体内にある胆汁に含まれる成分と同じです。スピルリナからフィコシアニンを抽出する際は、水が使われます。これらのことからも、フィコシアニンは安全性の高い着色料として、今後ますます活用が期待されているのです。

藻類は、全体的にタンパク質が豊富であることが特徴です。ただし、その栄養素組成は種類によって異なります。タンパク質が豊富なものもあれば、炭水化物、脂質が多く含まれるものもあります。さらに、ビタミンやミネラルも豊富です。

以下で、栄養素別に、豊富に含まれる藻類を分類します。

タンパク質含有量が高い藻類

• スピルリナ
• クロレラ
• ドナリエラ
• ユーグレナ
• アファニゾメノン
• アナベナ
• イカダモ
• シネココッカス
• クラミドモナス

炭水化物含有量が高い藻類

• アオミドロ
• ガルデリア
• イシクラゲ

特徴的な脂質組成の藻類

• ポルフィリディウム
• ナンノクロロプシス
• ヘマトコッカス
• パブロバ

タンパク質含有量が高い藻類の中でも、特に注目したいのがスピルリナです。アミノ酸はもちろん、ビタミン・ミネラル・食物繊維など、50種類以上の栄養や健康成分を含んでおり、未来食としても研究が進められています。

着色料フィコシアニンとしての活用だけではなく、藻類は栄養面の評価も高いです。タンパク質含有量が非常に多く、将来のタンパク質源として注目を集めています。現状はパウダー状の商品が多いのですが、独特な匂いがあるため、食品としてはあまり活用されていません。健康食品として、健康意識の高い方を中心に取り入れられています。

将来的に、食糧危機が起こるのではないかという議論は以前からされており、備えが必要であるとされています。そのため、タンパク質源として活用の幅が広がるよう、藻類の研究が続けられているのです。

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スピルリナに代表される藻類は、タンパク質をはじめとした栄養の高さが注目を集めています。また、スピルリナから抽出される特徴的な青緑色は、天然の着色料フィコシアニンとして身近な食品でも活用されています。

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